摘心は「いつ」する?結論
トマトの摘心(てきしん・茎の先端を摘み取る作業)は、主枝が支柱の高さまで伸びたタイミングで行います。中間地の目安は7月中旬〜8月上旬ごろです。寒冷地では8月上旬〜8月下旬ごろ、暖地では7月上旬〜7月下旬ごろが目安になります(下の表で気候区分ごとの時期を確認してください)。
摘心の時期は、ちょうど追肥を続けている期間とも重なります。追肥のやり方については、姉妹記事「トマトの追肥はいつ?タイミングとやり方」もあわせて確認してみてください。
トマトは深型10号(容量15L以上)に1株で育てる夏野菜で、生育に適した気温はおよそ20〜28度前後です。支柱を使って1本仕立てなどで育てることが多く、支柱の高さが摘心のタイミングの目安になります。
なぜ摘心が実の肥大に効くの?
トマトは主枝の先端(生長点、てっぺんの芽)を摘み取ると、そこから上に伸びる力が止まり、すでについている実に栄養が集中しやすくなります。支柱の高さを越えてなお主枝を伸ばし続けると、株の上のほうにばかり栄養が向かい、下のほうの実の育ちが鈍ることがあります。
摘心をしないまま育てると、茎が支柱より高くなって倒れやすくなったり、茎葉ばかり茂って実の肥大が遅れたりすることもあります。摘心は、残りの収穫期間で実をしっかり育てるための作業です。
摘心のあとも収穫は続きます。わき芽を放置すると栄養が枝葉に取られて実つきが悪くなる失敗もあるので、摘心のタイミングであわせてわき芽の様子も見ておくと、栄養を実にしっかり届けやすくなります。
摘心の手順
- 主枝が支柱の高さまで伸びたことを確認します(中間地の目安で7月中旬ごろ。下の表で気候区分ごとの時期を確認してください)。
- 支柱の高さのすぐ上あたりで、主枝の先端(生長点)を指でつまみます。やわらかい部分を選ぶと手でかんたんに摘み取れます。
- 先端を摘み取ったら、切り口の様子を見ておきます。晴れた日の午前中など乾いているタイミングで作業すると、病気が入りにくくなります。
- 摘心と同時に、伸びているわき芽があれば一緒に摘み取っておきます。
- 摘心したあとも追肥のペースを見直し、残った実に栄養が行き渡るようにします。
- 水やりは土の表面が乾いたらたっぷりを続け、水分の急な変化で実が割れないよう注意します。
- 摘心後の株の様子を見ながら、収穫が終わるまで株全体の勢いを観察します。
よくある失敗
- 摘心のタイミングを逃して、茎が支柱より高く伸びてしまい倒れやすくなった。支柱の高さに届いたら早めに摘心しましょう。
- 摘心をせずに放っておいた。茎葉ばかり茂って、下のほうの実の肥大が鈍ってしまいます。
- 一度にたくさん切り戻してしまい、株に負担をかけてしまった。摘心は主枝の先端だけを少しずつが基本です。
- 摘心と同時のわき芽チェックを忘れてしまった。わき芽を放置すると栄養が枝葉に取られてしまいます。
- 摘心後に追肥のペースを見直さず、残った実の肥大が鈍ってしまった。摘心のあとも2週間おきの追肥を続けましょう。
仕立て方(1本仕立てか2本仕立てかなど)や支柱の高さによって摘心のタイミングは前後します。迷ったら、購入した苗のラベルの表示も参考にしてください。
