家庭菜園のはじめ方
置き場所・プランターと土の選び方から、今月はじめやすい品種の選び方、水やりの基本まで。ベランダ菜園をこれから始める人向けのガイドです。
①置き場所と日当たり
家庭菜園でいちばん大事なのは日当たりです。多くの野菜・ハーブは「1日6時間以上、日の当たる場所」を好みます。ベランダなら、朝から午後まで日が入る向きがいちばん育てやすい場所です。マンションの北向きベランダなど日照時間が短い環境では、育つ品種が限られてくるので、まずはお住まいの置き場所に何時間くらい日が当たるかを、時間帯を変えて何度か確認してみてください。
真夏の西日は強すぎて葉が焼けてしまうことがあるので、鉢を少しずらしたり、よしずなどで午後だけ日よけをするのも有効です。風が強く吹き抜ける場所は、鉢が倒れたり土が乾きやすくなったりするので、置き場所に応じて鉢カバーや重しを用意すると安心です。
半日陰でも育つ品種(ホウレンソウやシソなど)もあるので、日当たりが限られる場合は品種ごとの「日当たりの目安」を栽培ガイドで確認してから選ぶと失敗しにくくなります。
②プランターと土の選び方
プランターは品種によって必要な深さ・容量が変わります。根が浅い葉物野菜は標準的な深さのプランターで育ちますが、実がなる野菜は根がしっかり張るので深めのプランターが必要です。小さすぎるプランターで育てると、水切れしやすくなったり、実つきが悪くなったりするので、迷ったら少し大きめを選ぶのがおすすめです。
土は市販の「野菜用培養土」を使えば、配合を考えずにそのまま使えます。プランターの底には鉢底石や鉢底ネットを敷いておくと、水はけがよくなり根腐れを防ぎやすくなります。受け皿を使う場合は、水がたまったままにならないよう、水やりのあとに捨てる習慣をつけると安心です。
- ミニトマト深型10号(容量15L以上)・1株
- バジル標準プランター(深さ15cm以上)・1株
- ラディッシュ標準プランター(深さ15cm以上)
③最初の品種の選び方
初めての家庭菜園では、育てやすさと「今が始めどきかどうか」の両方で品種を選ぶと失敗しにくくなります。栽培ガイドでは品種ごとに「むずかしさ: かんたん/ふつう/むずかしい」の目安をつけているので、最初の1品種は「かんたん」から選ぶのがおすすめです。
品種にはそれぞれ種まき・植付けに向いた時期があり、時期を外すと気温が合わずうまく育たないことがあります。今(1月・中間地基準)はじめやすい、かんたんな品種は次の通りです。お住まいの地域が寒冷地・暖地の場合は、時期が数週間前後することがあるので、各品種ページの気候区分別の時期もあわせて確認してください。
今の時期にはじめやすい、かんたんな品種は少なめです。栽培ガイド一覧や今月のはじめどきから他の時期・品種もあわせて探してみてください。
④水やりの基本
基本は「土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るくらいたっぷり」です。毎日決まった時間に少しずつあげるより、指で土の表面をさわって乾き具合を確かめてから判断するほうが、根がしっかり育ちます。水のあげすぎは根が呼吸できずに弱る原因になるので、土が湿っているうちは無理にあげる必要はありません。
夏は朝か夕方の涼しい時間帯にあげると、水切れや高温による根の傷みを防げます。反対に冬は気温が上がる日中にあげると、夜間の冷え込みで土が凍えにくくなります。葉がしおれている、土が白っぽく乾いているといったサインが見えたら、水やりのタイミングです。
品種ごとの水やりの目安は栽培ガイドの各ページにまとめています。まずはここで紹介した基本をおさえつつ、育てる品種が決まったらページごとの目安も確認してみてください。
⑤最初にそろえたいもの
プランター・培養土・じょうろがあれば、たいていの品種は始められます。加えて、伸びすぎた枝を整えたり収穫したりするための園芸用はさみ、育ちはじめてから使う肥料、虫の被害を減らす防虫ネットもあると安心です。どれも一度そろえれば長く使えるので、最初に必要なものだけ揃えて、あとは育てながら少しずつ買い足していくのがおすすめです。
この作業で使うものの例
肥料や薬剤を使うときは、量をお使いの製品のパッケージ表示にあわせてください。