摘心は「いつ」する?結論
バジルの摘心(てきしん・枝の先端を摘み取る作業)は、株が15cmくらいの高さに育ち、葉が6〜8枚ほどついたころからはじめます。中間地では植え付け後の6月上旬〜9月下旬ごろ、収穫を兼ねて2週間に1回くらいのペースで続けるのが目安です。寒冷地では7月上旬〜10月下旬ごろ、暖地では5月下旬〜9月中旬ごろが目安になります(下の表を確認してください)。
摘心は一度きりの作業ではなく、株を育てながら何度もくり返す作業です。先端を摘むたびにわき芽が増えて、収穫できる葉の量がどんどん多くなっていきます。
気候区分ごとの時期は中間地を基準にして、寒冷地はやや遅め、暖地はやや早めに設定したものです。植え付けた苗の大きさによっても育つスピードは変わるので、日付よりも「株の高さ・葉の枚数」を目安に判断すると失敗が少なくなります。
なぜ摘心が収穫量を増やすの?
バジルは茎の先端(生長点、てっぺんの芽)を摘むと、そこから下の葉のつけ根にあるわき芽が伸びはじめる性質があります。摘心をくり返すことで枝分かれが増え、収穫できる葉の数が何倍にもなります。
摘心をせずに育てると、茎がどんどん上に伸びて花のつぼみがついてしまいます。花が咲くと葉が育ちにくくなり、株全体の元気もなくなっていくので、早めの摘心が長く収穫を続けるコツです。
摘心のタイミングは、そのまま収穫のタイミングでもあります。中間地では収穫の目安が6月中旬〜10月上旬ごろと長く続くので、2週間に1回のペースで摘心と収穫をあわせて行うと、株への負担も少なく済みます。
バジルは日なたと水を好むハーブで、乾燥すると葉がしおれやすい性質もあります。摘心のタイミングであわせて土の乾き具合もチェックしておくと、株全体の元気を保ちやすくなります。
摘心の手順
- 茎の先端から、葉が2〜3組ついたあたりを指でつまみます。手で簡単に折れるやわらかい部分を選びましょう。
- 葉のつけ根を1〜2組残すように、先端をやわらかい部分でつまみ切ります。残した葉のつけ根から新しいわき芽が伸びてきます。
- 摘み取った先端の葉も、そのまま食べたり料理に使ったりできます。摘心はそのまま収穫を兼ねる作業です。
- 花のつぼみを見つけたら、実がつく前に早めに摘み取りましょう。花が咲くと葉の生長が止まりやすくなります。
- 摘心とあわせて、2週間に1回くらいのペースで追肥も行いましょう。わき芽が増えるほど株全体の栄養の消費も増えるため、収穫を続けるための体力を補ってあげます。
- 土の表面が乾いていたら、たっぷり水をあげましょう。バジルは乾燥に弱いので、摘心のたびに土の様子も一緒に確認する習慣をつけると安心です。
よくある失敗
- 摘心をせずに放っておいた。茎ばかり伸びて葉の量が増えず、花が先に咲いてしまいます。
- 花のつぼみに気づかず放置した。開花すると葉が固くなり、風味も落ちてしまいます。つぼみを見つけたら早めに摘みましょう。
- 気温が下がってきたのに屋外に出したままにした。バジルは寒さに弱いハーブなので、気温が下がる時期は室内に取り込むなどの工夫が必要です。
- 一度にたくさん摘みすぎて株が弱ってしまった。摘心は少しずつくり返すのが基本です。一度に大きく切り戻すと株への負担が大きくなるので、様子を見ながら進めましょう。
- 水やりを忘れて葉がしおれてしまった。バジルは乾燥に弱いハーブなので、摘心のときにあわせて土の乾き具合も確認しておくと、水切れに気づきやすくなります。
- 収穫の時期が近づいているのに摘心をやめてしまった。収穫が終わるまで摘心と収穫はセットで続けると、株が元気なまま長く葉を収穫できます。
育てている株の大きさや品種によって、摘心を始める時期は多少前後します。迷ったら、購入した苗のラベルの表示も参考にしてください。
