剪定はいつ?結論
もみじ(紅葉)の盆栽の剪定は、葉がすっかり落ちたあとの休眠期に行います。中間地の目安は11月中旬〜12月下旬ごろです。寒冷地では11月下旬〜12月下旬ごろ、暖地では11月上旬〜12月中旬ごろが目安になります(下の表を確認してください)。
もみじは野菜のような種まき・植付けの基準日を持たず、季節の暦を目安に手入れをする盆栽です。剪定も「種まきから何日後」ではなく、葉が落ちて休眠期に入ったかどうかで時期を判断します。
剪定のすぐあとには冬の保護の時期(中間地の目安で11月下旬〜12月中旬ごろ)が続きます。剪定が終わったら、鉢を風の当たらない場所に移すなど冬越しの準備もあわせて進めましょう。
なぜ休眠期に剪定するの?
もみじは葉が茂っている時期に大きく枝を切ると、切り口から樹液が出やすい性質があります。葉が落ちて休眠期に入ると樹液の動きが少なくなるため、この時期を選んで剪定します。
もみじはマイナス5度程度までの寒さには耐えられる丈夫な性質がある一方、夏の水切れには弱く、真夏の直射日光では葉焼けを起こして秋の紅葉がきれいに出ないこともあります。葉が茂る時期にさらに枝を切る負担を重ねるより、生育が落ち着いた休眠期にまとめて手入れするほうが木への負担が少なく済みます。
剪定で枝ぶりを整理しておくと、春に新芽が伸びはじめたときの芽摘み(伸びた新芽の先を指でつまむ作業。中間地の目安で4月上旬〜5月下旬ごろ)もしやすくなります。
剪定の手順
- 葉がすっかり落ちて休眠期に入ったのを確認してから剪定をはじめます。
- 枝分かれの位置を見ながら、混みあった枝を整理して切り戻します。
- 全体の樹形のバランスを見て、不要な枝をさらに切り落とします。
- 剪定が終わったら、鉢を風の当たらない場所に移し、冬の保護(霜よけ)の準備をします。
- 春になって新しい芽が伸びはじめたら、芽摘み(伸びた芽先を指でつまむ作業)で枝分かれを増やしていきます。
- 枝の形を整えたい場合は、針金かけ(若い枝に針金を巻いて形を整える作業。中間地の目安で6月上旬〜7月中旬ごろ)もあわせて検討します。枝に跡がつく前に外すことが大切です。
- 剪定後も水切れに弱い性質は変わらないので、土の表面が乾いたらたっぷり水やりを続けます。
よくある失敗
- 葉が残っているうちに大きく枝を切ってしまった。樹液が出やすく木への負担が大きくなるので、葉が落ちた休眠期まで待ちましょう。
- 剪定のあと水やりを忘れて土を乾かしてしまった。もみじは一年を通して水切れに弱いので、剪定後も土の様子を見てあげましょう。
- 針金かけ(枝に針金を巻いて形を整える作業)を長くつけたままにして、枝に跡がついてしまった。若い枝はやわらかく跡がつきやすいので、時期が来たら早めに外しましょう。
- 室内に置きっぱなしにしてしまった。日光が不足すると枝が間のびしてしまいます。
- 真夏に直射日光の強い場所に置いたままにした。葉焼けすると秋の紅葉がきれいに出ません。
- 剪定の時期を逃して春先までずれ込んでしまった。芽がふくらみ樹液の動きが活発になる時期に重なるので、休眠期のうちに済ませましょう。
盆栽は木の大きさや仕立て方によって剪定の加減が変わります。迷ったら盆栽専門店や購入時の説明も参考にしてください。